理事長は歴代最長の5期目 美ら海水族館や首里城を運営の財団、3期連続赤字、収支改善を重点課題に


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花城良廣氏

 沖縄美ら海水族館や首里城公園などを管理運営する沖縄美ら島財団は6月29日までに評議委員会と理事会を開き、2021年度の決算と22年度の事業計画を承認した。役員改選では現理事長の花城良廣氏を再任した。21日付。任期は2年で、歴代最長の5期目となる。

 新たな理事には日本動物園水族館協会会長の村田浩一氏が、監事には県銀行協会会長の川上康氏が就任した。

 22年度の事業計画では3期連続赤字だった収支の改善に向けて、収入増や経費削減につながる施策を徹底して取り組むことを重点課題に挙げた。財団の事業収入の8割を指定管理業務が占めるため、23年1月末以降も沖縄美ら海水族館と首里城公園の指定管理権が獲得できるよう取り組む。また19年10月の首里城火災で焼失した美術工芸品の修理修復作業と、若手技術者の人材育成も加速させる。

(当銘千絵)