テラス白星ならず ハンドJHL女子開幕戦、ソニーに20-34 格上相手に後半競り合う


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 日本ハンドボールリーグ2022―22シーズンが2日、開幕した。2季目に挑む女子のザ・テラスホテルズは鹿児島県霧島市の国分体育館で、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと第1戦を行い、20―34で敗れた。前半中盤からソニーの堅い守備を崩せず得点が停滞。その間に攻勢を掛けられ、連続6失点で主導権を握られた。10―20で折り返した後半は、外側へのカットインやポスト攻撃で徐々に攻め入り、終盤まで点の取り合いを続けた。攻守で粘り強さを見せたが、前半のビハインドが大きく、開幕戦を白星で飾ることはできなかった。次戦は9日午後6時半から名護市21世紀の森体育館でアランマーレと対戦する。ソニーの金城ありさ(港川中―東京・佼成学園女子高―東京女子体育大出)は4得点を挙げた。

 初戦の相手は3年連続プレーオフ進出の強豪ソニー。テラスは終始主導権を握られ、劣勢に回ったが、後半は攻守で互角に渡り合う時間帯をつくった。昨季18戦1勝のテラスにとって、格上の相手だったが簡単には崩れなかった。

 前半こそ6点連取を許すなど畳み掛けられたが、後半は持ち直す。藤岡美希が外側へのカットインで得点するなど食い下がった。昨季はけがで出場機会が減ったが、今季は開幕スタートメンバーに。長身を生かしたロングだけでなく、ソニーの強固な横一線守備の間に果敢に攻め入った。

 司令塔の坂本朱里や上地涼奈も持ち味の運動量で揺さぶりを掛けた。終盤には上地の横スライドで生まれた守備の裏を突き、ポストの中山朋華が得点。直後の攻撃ターンでも同じパターンで得点を奪った。

 昨季は攻撃で停滞すると逆速攻を受けて失点することが多かった。東長濱秀作監督は「逆速攻でやられていた。ミスせず、いかにシュートに変えられるか。そのテーマはできていた」と評価。負けはしたが、収穫はあった。

 次戦は6月の社会人選手権5位決定戦で対戦し勝利したアランマーレをホームに迎える。中山主将は「自分たちの力で勝てたことを証明するためにも絶対に勝ちたい」と、まだ果たせていないホーム初勝利を目指す。

(謝花史哲)