バレー、男子は沖縄クラブが初優勝 女子は小禄高が12年ぶりに頂点 天皇杯・皇后杯県予選


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 バレーボールの天皇杯・皇后杯全日本選手権県ラウンドは2日、決勝までを行った。与那原町観光交流施設での男子決勝は、沖縄クラブが西原高に2―1で勝利し初優勝を飾った。名桜大での女子決勝は、小禄高が2―1で西原高に勝って12年ぶり2度目の頂点に立った。沖縄クは9月17日、小禄高は同18日に北九州市で行われる九州ブロックラウンドへの出場権を得た。


経験値で西原高退ける 沖縄ク

 手の内を知る者同士の対決になった男子決勝。経験値で勝る沖縄クラブが粘る西原高を退け、初栄冠をつかんだ。切れのあるサーブやアタックをたたき込んでチームを引っ張った永井智主将は「高校生に練習量や体力はかなわないが、技術の面がよくはまった」と納得の表情だった。

男子決勝 沖縄クラブ―西原高校 第3セット、スパイクを打ち込む沖縄クラブの永井智=2日、与那原町観光交流施設(ジャン松元撮影)

 国体に向けた選抜メンバーでつくる沖縄クラブ。西原高OBや県内外で活動する20~30代の社会人で構成する。仕事を終えた平日夜や土日に、高校生らを相手に腕を磨く。少ない登録人数でこの日、決勝は3試合目。「ハードだった」(永井)が、高校生に負けない気持ちで臨んだ。

 第1セットは、山田隆太のアタックや國場幸登のブロックでリードを広げた。和気あいあいとプレーし終始笑顔。一方、第2セットはサーブミスから相手にコンビバレーを許して落とした。第3セットはサーブを立て直し、攻撃の種類の多さを生かした。ライト山田、レフト大城幸也に加え、永井がバックアタックで揺さぶりをかけて流れを取り戻した。次戦の九州はよりレベルの高いチームと対する。永井は「バックアタックを絡め、サーブで差を付けて勝ちにいきたい」と前を見据えた。

(金良孝矢)