沖縄のテレビ・ラジオ番組を教育に アーカイブ視聴開始で公開セミナー 県立図書館


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沖縄の放送番組アーカイブの意義や可能性を話し合ったセミナー登壇者ら=6月26日、那覇市の県立図書館

 過去に放送された沖縄の優れたテレビ・ラジオ番組を県立図書館で視聴できるサービスの開始を記念し、公開セミナー「放送アーカイブで語る沖縄の今」が6月26日、那覇市泉崎の同図書館で開かれた。県内放送局の番組制作者らが沖縄メディアの役割やアーカイブの意義などを話し合った。

 同図書館では3月から公益財団法人放送番組センターの「放送ライブラリー」(横浜市)の公開番組のうち、沖縄にゆかりのある番組の館内視聴が可能になった。沖縄の戦後や復帰関連など37のテレビ・ラジオ番組が視聴でき、今後も追加する予定。

 セミナーは放送番組センターが主催した。沖縄メディア史に詳しい音好宏上智大教授が司会を務め、琉球放送の狩俣倫太郎さん、沖縄テレビ放送の平良いずみさん、琉球朝日放送の島袋夏子さんが沖縄戦や基地問題などの報道の在り方と併せて議論した。

 平良さんは全国世論や若い世代への発信の難しさに触れ「アーカイブを教育でも活用してほしい」と話した。

 狩俣さんは「県民の財産にもなる」と述べ、島袋さんも「世代を超えて共有ができれば」と期待した。