久米島出身の伊計洋美さん(旧姓・與座)は、漁師をしている叔父さんの影響で小学校の頃から釣りを始めた女性釣り師。結婚してからも夫婦で週に2~3回、フカセ釣りやタマン釣り、オニヒラアジ釣りなど、季節に合わせていろいろな釣りを楽しんでいる。
6月28日も、夫と2人、カーエー狙いで泡瀬海岸のマル秘ポイントへ。夜7時ぐらいから釣りを始めたが、釣れるのは手のひらサイズの小さなタマンのみ。夫はいつの間にか寝てしまった。
1人で釣りをしているとカーエーの魚体に反応した夜光虫の丸い光でカーエーの群れが3匹寄ってきたことを確認。まき餌をすると、オキアミに反応していることが確認できたので、付け餌を練り餌からオキアミに替えて仕掛けを投入。微妙なアタリに合わせると、硬調黒鯛1号竿(ざお)が大きく曲がり、5メートルほど沖に走った。竿はクロダイ用の竿だがほどよい硬さと、カーエーの引きにも耐えるパワーも併せ持つ竿で、掛かった魚をあまり走らせない伊計さんお気に入りの竿。最初の走りの後は、大きな抵抗をすることなく、岸近くまで寄せることができた。
しかし、タモを準備していなかったので浅場に移動している時、起きた夫がタモを持って駆け付けてくれた。これが43.4センチ、1.55キロの良型のカーエーだったが、彼女にとってはアベレージサイズというから驚きだ。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)