「島の運動会」サニツ浜カーニバルが廃止 開催主体の地域への移行「難しい」


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第22回サニツ浜カーニバルで10人11脚を楽しむ子どもたち=2012年、宮古島市下地与那覇のサニツ浜

 【宮古島】沖縄県宮古島市下地の与那覇湾で例年7月に開催されていた「サニツ浜カーニバル」の廃止が6月24日、市内で開かれた実行委員会総会で決まった。2019年の第29回を最後に新型コロナの影響で中止が続いていた。

 同カーニバルは広大な干潟を有する与那覇湾(通称・サニツ浜)を会場に、綱引きや水中駅伝などが開催されてきた。「島の運動会」として親しまれ、多くの市民が共に汗を流して交流を深めてきた。

 これまで市が中心となって開催を担ってきた。地域イベントという観点から下地の地域住民による地域づくり協議会へと開催主体の移行が模索されていたが、同協議会は規模の大きさなどから運営は難しいと判断した。

 実行委員長の座喜味一幸市長は「せっかく29回も続いてきた。その良さを引き継げるような新たなイベントができないか検討したい」と話した。

 (佐野真慈)