「LGBTへの誤った認識を拡大」自民の差別文書に抗議 ピンクドット沖縄が声明


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 自民党の国会議員による議員懇談会の会合で性的少数者に関する差別的な内容の文書が配布されていた問題で、性的少数者を含むすべての人が生きやすい社会を目指す「ピンクドット沖縄」(高倉直久代表理事)は6日、抗議声明を出した。

 会合で配布された文書には「LGBTはさまざまな面で葛藤を持っていることが多く、それが悩みとなり自殺につながることが考えられる」などと記されていた。抗議声明では「同性愛を『精神障害』や『依存症』と位置づけ、LGBTの自殺率が高いのは社会の差別が原因ではなく、本人自身の問題だという誤った認識が議員連盟の参加者に広がるのは世界的な世論に逆行する極めて危険な問題」と指摘した。

 性的少数者への差別的な考え方が広がることを懸念し、会合に参加した国会議員に対して性の多様性を理解し、尊重できるような取り組みを積極的に行うことを求めた。
 (赤嶺玲子)