「1票の格差」沖縄県内でも提訴 弁護士ら、10日の参院選の無効求める


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
福岡高裁那覇支部

 「1票の格差」を是正せずに実施された10日の参院選は憲法違反だとして、沖縄県内の弁護士が11日、選挙無効を求めて福岡高裁那覇支部に提訴した。升永英俊弁護士のグループが、選挙無効を求めて全国14の高裁・高裁支部へ一斉提訴する動きの一環。

 訴状によると、議員1人当たりの有権者数が最少の福井県選挙区と沖縄県選挙区での「1票の格差」は、昨年9月時点で1・841倍だった。

 原告の齋藤祐介弁護士は、2019年の参院選より最大格差が広がっているとし「人口比例選挙実現に向けた国会の取り組みは、なされていないに等しく、参議院の正統性に関わる重大な問題だ」とコメントした。