玉城知事「非常に残念」 辺野古新基地、係争委が審査却下


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辺野古設計変更不承認に関する係争委判断についてコメントする玉城デニー知事=12日、県庁

 辺野古新基地建設を巡り、国地方係争処理委員会が沖縄県の審査申し出を却下したことを受け、玉城デニー沖縄県知事は12日、会見を開き「県の主張を認めず、このような結果となったことは非常に残念」とコメントした。

 新基地建設で、沖縄防衛局が軟弱地盤改良工事に向けて申請した設計変更を県が不承認としたことについては「公有水面埋め立て法に基づき厳正に判断した」と正当性を主張した。係争委が審査対象に該当しないと判断したことについては「入り口論ではなく、内容を精査した上で法律の本旨に基づいた判断を求めたい」と訴えた。

 訴訟の提起など、今後の対応については「内容を精査した上で検討したい」と述べるにとどめた。21日に国交相が県に設計変更の承認を求めた是正指示を巡る係争委の審議で意見陳述があることにも触れ「(不承認が)法に基づく正当な判断ということと、過重な基地負担を担わされ続ける現状を訴えたい」と語った。
 (塚崎昇平)