返礼品に電子感謝券 観光×ふるさと納税 うるま市、現地消費で地域活性


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QRコードを読み取り、電子感謝券で支払いをする来場者=11日、うるま市のぬちまーす

 【うるま】うるま市(中村正人市長)はこのほど、ふるさと納税の返礼品として、市内の加盟店で商品の支払いに使える「電子感謝券」の運用を始めた。「観光×ふるさと納税」と題し、現地での消費で地域の活性化につなげる狙いがある。加盟店は現在「ぬちまーす」のみだが、来年3月までに飲食店や宿泊施設など約20事業者まで増やすことを目指している。

 電子感謝券は寄付金額ごとに1万円から10万円まで4種類あり、寄付額の3割がポイント付与されて1ポイント1円換算で利用できる。ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」から寄付できる。電子感謝券導入は県内の自治体で4例目。

 ぬちまーすは2021年度の市の返礼品で最多の2396件の注文があった。工場見学のほか、近くに絶景スポットがあるなど観光資源が豊富なことから、電子感謝券に試験導入された。

 市の担当者は「感謝券を使って泊まって食事し、お土産を買えるようにしたい。感謝券で旅の思い出を作り、うるま市への愛着を深めてほしい」と語った。電子感謝券に関する問い合わせはプロモーションうるま(電話)098(923)5995。次のQRコードから寄付できる。 (古川峻)