2冠の平安山、プロ目指し鍛錬続く 県自転車競技選手権


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スプリントを制した平安山良希。1キロタイムトライアルと合わせて2冠=10日、県総合運動公園自転車競技場(提供)

 平安山良希が貫禄の走りでスプリントと1キロタイムトライアルを制し、2冠を達成した。昨年は同2種目と8キロスクラッチと合わせて3冠を達成している。

 スプリント予選の200メートルハロンでは10・696の自己ベストでトップ通過。「思っていた以上の好記録だった」と納得の走りだった。1キロタイムトライアルで使用した自転車は初乗りで「慣れていなくてスタートがしづらかった」と苦笑い。本土から事前に送ってもらうことになっていたが、携帯会社の電波障害や台風の影響などでレース前日にしか届かず、試乗ができなかった。

 それでも「やりづらさは脚でカバーした」と最初から最後まで全力疾走した。「しっかり回さないとスピードが出ない重いギアに設定していた。その分スピードに乗れば速い」とペダルを回しスピードに乗った。

 3月に日本体育大を卒業して沖縄に戻った。プロ競輪選手を目指し、10月の日本競輪選手養成所の入所試験に向け、プロの仲松勝太選手とトレーニングに励んでいる。「ペダルをこぐ回転力をもっと鍛えて、確実に試験に受かるように取り組んでいく」と目標を見据えた。
 (大城三太)

平安山 良希

自転車の第37回県選手権トラックレース大会は10日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場で行われ、1キロタイムトライアルで平安山良希(りょうき)(仲松道場)が1分6秒839を記録し優勝した。平安山はスプリント決勝も制して2冠を達成した。8キロスクラッチは具志堅大士(鹿屋体育大3年)が10分28秒593で頂点に立った。16キロポイントレースは神谷佳辰(沖縄工高3年)、ケイリン決勝は井上幸洋(北中城高2年)が優勝。女子500メートルタイムトライアルは池原杏(北中城高3年)が制した。