屋比久、80キロ級制覇 全日本大学レスリング


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 レスリングの全日本大学グレコローマン選手権大会最終日は15日、東京・駒沢体育館で行われ、80キロ級で屋比久翔平(浦添工―日体大)が頂点に立ち、昨年の71キロ級に続いて2年連続優勝を飾った。98キロ級の知念啓悟(北部農林―神奈川大)は3位決定戦に敗れ、5位だった。

階級上げても圧勝劇

 団体優勝を狙うチームの都合上、本来の75キロ級から階級を上げて臨んだ屋比久翔平。80キロ級でも国体王者の強さを見せつけ、頂点に立った。

 8月の全日本学生選手権も同階級を制しており「負けられない」と必勝を期した。大きな相手にもひるまず、積極的に前へ出る自らのスタイルを貫いた。

 6月の全日本選抜選手権グレコローマン80キロ級王者・前田(拓大)との決勝でも受け身に回ることはなかった。腕取りのタックルを仕掛け、ポイントを重ねて完封勝ち。上の階級で完勝を収めたが「体が動かない中で勝てたことは良かったが内容的にはまだまだだった」と満足していない。

 12月の全日本選手権は本来の階級に戻す。そこで2位以上に入り、リオデジャネイロ五輪予選への出場権を獲得することが目標だ。  75キロ級は強敵が多く、全日本選抜では2回戦敗退。屋比久は「まだまだトップとは差があると感じたが国体を優勝できたことは自信になった。前へ出る自分のパターンを磨いて勝ちたい」と最後までリオを諦めない。