「数より質の観光」どう作る?世界自然遺産の地・やんばるの工夫とは 学生から企業幹部まで80人が議論 OKINAWA SDGsプロジェクト


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ワークショップで本島北部の地域活性化を例にアイデアを出し合う参加者=15日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール(又吉康秀撮影)

 国連のSDGs(持続可能な開発目標)を推進する企業・団体のネットワークOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)は15日、那覇市の琉球新報ホールで本年度の第1回カンファレンスを開いた。持続可能な観光について、世界自然遺産に登録された多様な動植物が共存する本島北部を例に議論した。

 観光客の数よりも質を重視し、高い付加価値で地域の自然や文化を体験するなど持続可能な観光の在り方について意見が出た。OSPに参加するパートナー企業の担当者や学生のボランティアら約80人が参加した。

 登壇した国頭村観光協会の比嘉明男会長は、地域活性化のため過去に地元の同村安田区に提案した内容に触れた。豊かな自然や文化を生かすために「地域への負荷を最小化しつつ、利益が最大限、地域に還元される」「安売りしない高付加価値な自然文化体験を提供する」ことを盛り込んだという。

 カンファレンスではこの他、持続可能な観光に取り組む企業や団体が実践例を報告した。

(古堅一樹)