3連休でさらなる拡大も 医療従事者不足が加速 沖縄県「感染リスク抑えて」 コロナ4日連続3000人超


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 15日の新型コロナウイルスの新規感染者は3462人となり、4日連続で3千人を超えた。重点医療機関で働く医療従事者の欠勤者数も717人と最多を更新。感染者を受け入れる全病院で計1139人となるなど、医療従事者の人員不足が加速する。16日からは3連休を迎え、さらなる感染拡大も懸念される。感染症総務課の城間敦課長は「イベントの主催者や参加者は基本的な感染対策を徹底し、リスクを抑えてほしい」と呼び掛けた。

 新規感染者は10代以下と30~40代でそれぞれ500人を超えており、60代272人、70代140人と重症化リスクのある高齢者にも広がる。施設内感染などで沖縄県が支援する社会福祉施設は132カ所で最多となった。施設内療養者も計476人と過去最多で、内訳は高齢者施設417人(酸素投与8人)、障がい者施設59人だった。県によると支援の遅れはないという。

 入院患者は376人で病床使用率は58・1%。圏域別では本島61・3%、宮古10・6%、八重山90・9%だった。県は19日から県立八重山病院に看護師3人を派遣するという。県は15日、重点医療機関を中心とした体制では受け皿が不足しているため、県内の病院や診療所に新型コロナの発熱外来対応を求める文書を通知した。

 県病院事業局は15日、県立中部病院で発生しているクラスター(感染者集団)について、14日まで新たに10人が感染し、計23人(患者15人、職員8人)になったと発表した。受診制限などはないという。

 米軍関係の感染は77人だった。

(嘉陽拓也)