沖縄県中学校総合体育大会は16日、柔道、陸上、ソフトテニスの3競技が各地で行われた。那覇市の県立武道館で行われた柔道は団体戦で男女ともに南風原が決勝リーグ3戦全勝で頂点をつかんだ。男子は6連覇、女子は2度目の優勝。
副将新藤、気合の一本 南風原男子
柔道男子団体の南風原は決勝リーグ3戦全勝で全国、九州切符をつかんだ。読谷戦は中堅までを終え、1―1。副将の新藤聖也は「自分が勝たないと不利になる」と気合を入れて臨み、内股で1本を奪った。リーグ戦3戦で負けなしとチームに貢献した。
オーダーを変え、大将に起用された照喜名幸雅も期待に応えた。どんどん前に出て足技で攻め立てる。圧力をかけてくる相手に最初こそ戸惑いを見せたが、負けじと攻勢に出て最後は内股でなぎ倒した。「ちょっとびびった部分もあったけど、裏投げを狙って押してくることは分かっていた。組み手でがっちりつかんで、勝負をかけることができた」とプレッシャーをはねのけた。各選手とも体格の良さに加え、組み手で有利な体勢としてからの足技が光った。
漢那崇友監督は「照喜名は体も大きく、確実に勝ってもらい全国行きを決めたかった」と話し、狙い通りの展開に持ち込んだ。「1年生の頃から先輩たちが全国を経験しているのを見てきている。九州、全国でも一つ一つ確実に勝ちにいきたい」と期待を込めた。
(大城三太)