重量挙げ男子、天久(49キロ級)と比嘉(61キロ級)が日本中学新で優勝 全国中学生選手権


社会
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男子49キロ級 スナッチ、ジャーク、トータル全てで全中新をマークした天久星七(提供)

 重量挙げの第36回男子・第21回女子全国中学生選手権大会は17日、茨城県高萩市文化会館で行われ、男子49キロ級の天久星七(本部中2年)がスナッチ84キロ、ジャーク96キロ、トータル180キロで3種目全て自ら持つ日本中学記録を更新し優勝した。同61キロ級の比嘉功(同2年)はスナッチ94キロ、トータル192キロで日中新をマーク。天久と共に2連覇を飾った。女子45キロ級の松川カイリ(同2年)は2位、同49キロ級の並里柚希(同2年)は3位に輝いた。同会場で16日に行われた小学生の交流大会では比嘉歩(大宮小6年)がスナッチ76キロ、ジャーク81キロ、トータル157キロで優勝した。

圧巻試技、記録更新 天久

 記録更新はとどまることを知らない。男子49キロ級で全国中学記録保持者のの天久星七(本部2年)がスナッチ、ジャークいずれも1本目から全中新をマークする圧巻の試技を繰り出し、2連覇を成し遂げた。

 スナッチは難なく3本成功。練習から既に出していた自己ベスト83キロを1キロ上回って新記録を達成。ジャーク3本目は悔しい失敗に終わったが、トータルを180キロまで伸ばした。

 久しぶりの試合に「うれしくて緊張もなかった」と全国の舞台に伸び伸びと臨んだ。目標は「五輪代表に選ばれるくらいに強くなりたい」と大きく持つ。練習はきついが、はっきりと成果として出るため「大切にしている」と地道な努力で3連覇を目指す。
 (謝花史哲)

男子61キロ級 ジャークで自己ベストの98キロを成功させ全中新のトータル192キロで優勝した比嘉功(提供)

納得と悔しさ、半々 比嘉

 トータル192キロの全中新で表彰台に上がった男子61キロ級の比嘉功(本部2年)。

 前回自ら樹立した記録を9キロ上回り「自信になった」とうなずいた。

 ただ試技はひやひやだった。得意のスナッチで1本目から記録更新を狙ったが、2本連続で失敗。3本目で94キロを成功させた。目標は自己ベストの97キロだったが、挑戦できず。

 「メンタル面で負けた。そこが改善点」と悔しさも残した大会になった。

 それでもジャークで自己新を取れたことは好材料となった。

 来年は「スナッチで20キロ更新を狙いたい」と、3連覇と合わせて記録の大幅更新を目標に据えた。
 (謝花史哲)