通信障害からの学び モバイルプリンスの知っとくto得トーク[268]


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モバイルプリンス

 

今月2日未明から5日にかけて、auで大規模な通信障害が発生しました。この間、通話やデータ通信ができない状態が続き、不便を感じた方も多いのではないでしょうか。

どの通信会社もまれに通信障害が発生してしまうことはこれまでもありましたが、ここまで長い時間通信障害が発生するのは初めてです。

 

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通信障害が発生すると、電話やデータ通信だけでなく、QRコードを使った決済も利用できなくなります。

さらに今後、データ通信を活用して車の自動運転などが一般化したら、通信障害で事故が発生するのではないかと懸念も出てきます。

データ通信が世の中に浸透し、インフラ化【※1】することで、通信障害が起きた場合の影響はますます広がっていきそうです。

 

※1 インフラ化 … 社会や生活にとって不可欠なサービス・仕組みのことを「インフラ」と呼びます。電気・ガス・水道などは代表的なインフラです。携帯電話会社の通信は、スマホや携帯電話だけでなくさまざまなサービスで利活用されているインフラです。今回は、ヤマト運輸の配送状況を確認するシステムが止まったほか、大垣共立銀行のATMの一部が使えなくなりました。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

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通信障害は、大災害の際にも発生します。設備が壊れたり、安否確認で瞬間的に電話の発信・着信が増えて回線がパンクするんですね。

そのため、普段から「通信障害が発生したら何と何が使えなくなる」「その対応としてこれを活用する」など、防災の一環として確認することをお勧めします。

「家から近い公衆電話の場所を確認しておく」、「フリーWi―Fiが使えるお店をリストアップする」などから始めるといいかもしれません。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 1987年、沖縄市出身。お笑い芸人・携帯電話ショップ勤務の経験を生かし、スマホ・ネット活用の方法を楽しく、わかりやすく伝える。2020年、本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」を出版

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