バドミントン、男子・美里工、女子・普天間は2回戦進出ならず 四国総体


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山梨学院―美里工 スマッシュを打ち込む美里工の第1シングルス屋我峻太郎=24日、徳島県鳴門・大塚スポーツパークソイジョイ武道館(謝花史哲撮影)

 徳島、香川、愛媛、高知の四国4県と和歌山県を舞台に、夏の全国高校総合体育大会「四国総体」が24日、バドミントンとサッカーの2競技を皮切りに始まった。県勢はバドミントン学校対抗戦で男子の美里工が0―3で山梨学院、女子の普天間が0―3で京都明徳に敗れ、2回戦進出とはならなかった。サッカーの那覇西は高松商(香川)に2―3で惜敗し初戦突破を逃した。2点リードされてから石川桔平らが2得点し、最終盤に外間達也がゴールネットを揺らしたが、オフサイド判定となり追いつけなかった。26日からは相撲が高知県立県民体育館で始まり、個人戦と団体戦の予選が行われる。団体戦県代表の中部農林は北海道栄と対戦。個人戦には伊良部誠士(中部農林)、新田将大(同)、島袋偉海(同)が出場する。バドミントンは徳島県で個人ダブルスが始まる。

 全国の壁は高かった。初出場の美里工はダブルスを連取され、第1シングルスで屋我峻太郎が第1ゲームを奪い先行したが、逆転負けを喫した。ストレートでの敗退に、座安紀成主将は「自分たちの力が出せなかった。本当に悔しい」と目に涙をにじませた。

 全国総体の熱気、初めての会場。独特の雰囲気に慣れるのに時間が掛かった。座安は「もっと丁寧にラリーして体を温める戦い方をしなければならかった」と反省を口にした。勝てばシードの高岡第一(富山)との対戦。「初戦を突破して自分たちの力を試したかった」と後悔は大きい。それでも屋我が第3ゲームで4―11から16―17の1点差まで詰め寄るなど、戦える力を見せた。

 幼少期から師事を仰ぐ崎原盛豊外部コーチの下に入学した知念俊希も「仲間とこの舞台で戦えて本当に良かった」と約11年競技を続けた集大成をぶつけることができた。美里工としてはこれが第一歩。座安は「また来てほしい」と後輩たちに思いを託した。
 (謝花史哲)