沖縄5622人感染でまた最多更新 情報システム一時滞る 入院待機中の死亡も(7月27日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は26日、新たに10歳未満から90歳以上の5622人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。入院患者や自宅療養中の患者などを合わせた療養者数は3万7396人だった。新規感染者、療養者数はいずれも過去最多を更新した。県は新たに4人の死亡例も報告し、死者の累計は507人になった。

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 新型コロナウイルスの感染者情報を入力する政府の情報共有システム「HER―SYS(ハーシス)」について全国的に不具合が発生した。沖縄県でも新規感染者の発生届が入らなくなり、保健所から新規感染者への連絡が滞った。感染者自身がスマートフォンなどで健康状態を入力する「マイハーシス」もログインできなくなった。不具合は午前10時半ごろに発生し、夕方に復旧した。

 報告された死亡例は那覇市の80代女性3人と同市の90代男性。90代男性は入院待機ステーションで入院調整中に死亡した。

 感染者が発生し、県が支援に入った福祉施設は過去最多の187施設だった。施設内療養者も過去最多の1336人となった。

 26日の病床使用率は85・3%だった。圏域別では本島93・7%、宮古27・3%、八重山68・3%。重点医療機関の欠勤者は1187人で医療逼迫(ひっぱく)が続く。

 県病院事業局は県立精和病院で発生したクラスター(感染者集団)について、新たに患者18人の感染が判明したと発表した。感染者は計23人になった。  米軍の新規感染者は105人だった。(稲福政俊)