小禄が3年ぶり頂点に 當間、隙を突く決勝ヘッド決める 県中学サッカー男子決勝


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小禄―古蔵 後半終了間際、赤嶺愛勇のクロスを頭で合わせて決勝ゴールを決める小禄の當間蓮=26日、西原町民陸上競技場(大城直也撮影)

 第49回県中学校体育大会は26日、西原町民陸上競技場でサッカー男子決勝が行われた。小禄が2―1で古蔵を破り、3年ぶり13度目の頂点をつかんだ。前半立ち上がりに小禄の鳩間健登が頭で決めて先制点を奪った。

 古蔵は32分、北東星奈が個人技からシュートを放ち1―1で折り返した。

 後半は29分、小禄の當間蓮がクロスを頭で押し込んで決勝ゴールを挙げた。

 小禄は當間蓮が2得点に絡み、気を吐いた。先制点は序盤に訪れた。古蔵のDFが自陣でパスミスしたのを見逃さず、すぐに攻めへ転じた。左サイドの當間が上げたクロスに備瀬光絆が最初にヘッドし、流れたボールを鳩間健登が頭で勢いよく押し込んだ。

 同点に追い付かれて迎えた後半は猛攻を受けた。中盤でボールを奪われる場面が多く、我慢の時間帯が続いた。

 数少ないチャンスが訪れたのは29分、相手が攻撃に前のめりとなり、手薄になった守備の隙を突いてサイドへ展開。備瀬が右サイドでキープし、下げたボールを赤嶺愛勇(あゆ)がダイレクトでクロスを蹴り込んだ。中央へ駆け上がってきた當間がきっちり頭で合わせ決勝弾。當間は「練習で何度もやってきた通り」と狙い通りの攻撃にうなずいた。

 小禄はこれまでゴールに立ちはだかってきたGK新垣祥大が体調不良で欠場。古蔵もチームの中心を担う古川貴琉がイエローカードの累積で出場できず、互いに主力を欠いた。

 体力消耗戦を制した上地龍清主将は「もっとパスの判断を素早くしないといけない。九州5位以内で全国切符をつかみたい」と飛躍を誓った。
 (大城三太)


▽決勝
小 禄
 2―1(1―1,1―0)
古 蔵
▽得点者【小】鳩間健登、當間蓮【古】北東星奈