ウミガメの事故防げ 道路と砂浜、境に土のう設置


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ウミガメの道路進入による事故を防ぐため、土のうを設置する業者ら=大宜味村喜如嘉の国道58号

 【大宜味】8月に産卵直前だった雌のアオウミガメが車にひかれて死んだ大宜味村喜如嘉の国道58号で、沖縄総合事務局北部国道事務所はこのほど再発防止のため国道と砂浜の間に土のうを設置した。産卵後の親ガメやふ化した子ガメが道路に出てくるのを防ぐことが目的。近くの砂浜で産卵したウミガメの卵がふ化する見通しの10月末まで設置する予定。

 日本ウミガメ協議会によると、ふ化した子ガメは街灯など光に向かって進む傾向がある。同国道事務所は従来、街灯の光が海側へ漏れないような措置を施してきたが、体の大きな親ガメが道路に入ってくることは想定外だったため、対策を検討していた。
 同事務所はウミガメの道路進入が懸念される国道沿いの他の地点でも対策を進めている。