女子テニス、沖尚が6年ぶりに4強 初戦から全戦競り勝つ 四国総体


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 全国高校総合体育大会・四国総体第2日は29日、高知県や徳島県などで7競技が行われた。テニス女子団体の沖縄尚学は3回戦を突破し、準々決勝で白鵬女(神奈川)に2―1で競り勝った。6年ぶりの4強入り。男子団体の沖縄尚学は3回戦で敗れ、準々決勝進出を逃した。


 仲間への信頼が勝利を引き寄せた。初戦の2回戦から苦戦が予想されていたが、沖縄尚学は全て2―1の競り合いで勝ち上がり、準決勝進出を果たした。主将の堀江菜実は結果を気にせず「思いっきり楽しんでいこう」と声を掛け続けてきた。それが要所で互いに力を補う形になった。

女子団体準々決勝 白鵬女(神奈川)―沖縄尚学 最後のショットを決める沖尚の堀江菜実=29日、高知県立春野総合運動公園テニス場(謝花史哲撮影)

 準々決勝は、3回戦で敗れたダブルスの清水真央・新城英万が調子を取り戻しほかに勢いをつける。続くシングルスでは2回戦、3回戦いずれも勝って貢献したエースの水口由貴が7―7にもつれる接戦に。しかし粘り及ばず逆転負けした。

 行方を託されたのは隣のコートの堀江。2回戦はショットが安定せず敗れたが、隣で戦っていた水口が9―7で勝利しての初戦突破だった。

 初日から修正を図った堀江は3回戦に続き、準々決勝でも終始先行して最後のショットを決めた。それぞれがゲームを落としても、それを周りで補った。堀江は「勝てて良かった。うれしかった」と満面の笑み。4強入りにも「優勝すると言えるほどではない。一つ一つ楽しんでやっていきたい」。チームの結束力を高め、次戦も力を出し切る決意だ。

(謝花史哲)