6月は消費、観光需要増で景気「持ち直しの動き」 りゅうぎん総研


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は29日、6月の県内景気動向を発表した。行動制限のない中で消費マインドや観光需要の高まりなどを背景に、景気は「持ち直しの動きが見られる」と2カ月連続で判断を据え置いた。

 【消費】前年に大型商業施設に対して土日・祝日の休業要請されたことの反動が小売業の売り上げを押し上げている。百貨店売上高は前年同月比42・1%増だった。催事による集客や買い回り効果が見られた。食料品や身の回り品、衣料品などが好調だった。

 【建設】鋼材売上高は前年同月比6・0%増、木材売上高も同9・9%増と前年を上回った。共に単価の高騰で売り上げは伸びているものの、出荷量は減少している。公共工事請負金額は同2・3倍だった。

 【観光】主要ホテルの売上高は前年同月比3倍だった。宿泊だけでなく披露宴やパーティーなどが催され、改善している。

 主要観光施設の入場者数は、前年の休業の反動や旅行者の増加で同8倍だった。

(小波津智也)