県出身の仲本が出場、ファン喜ばせる バレー男子日本代表が壮行試合


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日本代表登録メンバーとして地元沖縄でプレーする仲本賢優=30日、沖縄市の沖縄アリーナ(金良孝矢撮影)

 バレーボールの男子日本代表が30日、沖縄市の沖縄アリーナで、8月26日開幕の世界選手権に向けた壮行試合として紅白戦を公開した。4千人の観客が訪れた。県出身のアウトサイドヒッター仲本賢優(24)=西原高―日体大出、パナソニックパンサーズ=はBチームで出場し、沖縄のバレーボールファンを喜ばせた。

 先日行われた国際大会のネーションズリーグでは準々決勝まで進んだ。攻撃の柱であるオポジット(セッター対角)の西田有志(ジェイテクト)は「世界選手権で8強に入りたい。今の僕たちならコンディションを合わせられればできると思う」と自信を示した。セッターの関田誠大(ジェイテクト)は「しっかり調整したい」と話した。

 チームの一部の選手は沖縄県内で合宿を続けていた。主将の石川祐希(ミラノ)は左足首のけがのため欠場した。

 世界選手権はスロベニアとポーランドで実施され、日本は1次リーグでカタール、ブラジル、キューバと対戦する。

 壮行試合は31日午後2時からも実施され、当日券のチケット販売を行っている。問い合わせは県バレーボール協会(電話)070(5413)9630。


「まだ改善」尽きぬ向上心

 出場時間は少なかったものの、仲本賢優が地元沖縄ではつらつとプレーした。第4セットはレフトからボールタッチしてポイントを奪うと、ほえて仲間と喜び合った。「これまでなかなか自分のプレーを見せられなかった。地元のコートに立てて良かった」と安堵(あんど)した。

 ベンチスタートの第1セットは、声を出して仲間を鼓舞。セットポイントで初めてコートに送り出されると、家族らが見守る会場から拍手が送られた。第4セットは14―17のビハインドの場面で再びコートへ。チャンスの場面でスパイクが決まらずに悔しそうな表情も浮かべた。日の丸を背負って地元でプレーすることに喜びと誇りを感じつつも、内容には納得していない。「まだまだ改善できる。もっと活躍したい」と向上心は尽きない。

(金良孝矢)