初戦の2回戦から簡単な試合はなかった。中でも単複1―1の五分で勝負を託された同志社国際との3回戦で、主将の堀江菜実は「昨年の悔しさを思い出し勝つことができた」と熱戦を制し、決勝までの勢いにつなげた。
先輩たちと挑んだ昨年の全国総体。同じように勝敗が託された準々決勝で敗北を喫した。「緊張して力を出せず自分のテニスができなかった」。深く落ち込み立ち直れない時期もあったが、新チームの主将として少しずつ持ち直していった。
「楽しくやることが大事。こわばらずにラケットを振り切ることができる」。メンバーに声を掛け続けてきたのは自らの体験があったから。準決勝も決勝も途中打ち切りとなったが「みんなで笑顔で楽しんでできた。このチームでやれて良かった」と達成感をにじませた。
(謝花史哲)