1年生の新鋭、水口が躍動 沖尚テニス全国準V「気負わずに頑張りたい」 全国高校総合体育大会


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女子団体決勝 沖縄尚学―野田学園 強烈なバックハンドで打ち返す沖尚の水口由貴

 1年生の新鋭、水口由貴が初の全国総体で躍動した。2回戦から5戦して3勝2敗。各代表校のエースが担う第1シングルスで堂々の戦いぶりだった。決勝は惜しくも敗れたが、平良和己監督は「良くなっている。トップと戦えると感じられたと思う」と高く評価した。

 県総体の個人単で、二つ先輩の堀江に勝って優勝した。7月の九州ジュニア16歳以下で頂点に立った。

 中学では3年の時の全国16強が最高成績。そこから成長を遂げ、全国で上級生を相手に一歩も引かない熱戦を繰り広げた。水口は「練習がハードで、それでフィジカルや体力も強くなったからだと思う」と要因を挙げた。

 福岡市出身。中学で同じクラブの憧れだった堀江の後を追い、寮生活や練習環境などにも魅力を感じて沖尚に飛び込んだ。短期間でめきめきと力を伸ばし代表の座を獲得。「足も速いし、とにかく真面目。攻めるだけでなく守れるところも良くて穴がない」と手放しで成長を認める平良監督が「ただ、ここまで全国でやれるとは思っていなかった」と目を丸くする活躍ぶりだった。

 決勝はバックハンドのストロークに分が悪いとみて、フォアで勝負を仕掛けて1―5から追いついたが、最後は力負け。楽しさも苦さも味わった。次は個人戦。「気負わずに頑張りたい」と自然体で挑んでいく。

(謝花史哲)