女子ハンド、コザが快勝し16強 堅守速攻で得点量産 四国総体


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女子2回戦 コザ―不来方 後半、速攻からシュートを決めるコザの仲宗根咲歩=31日、松山市の愛媛県武道館(小川昌宏撮影)

 全国高校総合体育大会第4日は31日、愛媛県などで9競技が行われた。ハンドボール女子のコザは初戦の2回戦で不来方(岩手)に37―29で快勝し16強入りを決めた。男子の興南は28―33で大体大浪商に敗退し、3回戦進出を逃した。テニスは女子ダブルスで沖縄尚学の堀江菜実・友寄愛加理が2回戦を突破し16強入りしたが、長谷川・藤永(山口・野田学園)に3―8で敗れ準々決勝進出はならなかった。ボクシングミドル級の安里悠(陽明)は準々決勝に臨み棄権となったが、5位入賞に輝いた。

 圧倒的な攻撃力で初戦を危なげなく突破した。女子のコザは堅守速攻で得点を量産し前半で17得点。9点差を付ける試合運びで最後までリードを守って快勝し、チームが掲げる全国制覇へ好発進を切った。

 前半は圧巻の試合運びだった。互いにシュートが決まらず、約2分間は互角の立ち上がりだったが、1点を取り合ってから徐々にコザは堅守からの速攻を発揮する。165センチ以上が3人そろう相手に、主将の西田こころは「ポストへのパスに注意していた」と想定通りに守備が機能した。

 8分すぎにはGK仲西香翔の好セーブなどから速攻を展開。右サイドの仲宗根咲歩が先頭を掛ける素早い動きだし、さらには難しい角度からのシュートを決めるなど3連取し一気に流れを引き寄せた。

 チームのポイントゲッターで8強入りした全国選抜の時もチーム最多得点と躍動した。この日はエースの名嘉陽菜やバックプレーヤー田里優生子と並び9得点。「大会という感じはなかった」と強心臓ぶりを見せつけた。ただ後半は21得点を与え大味な試合内容に。課題も露呈した。仲宗根は「狙うは日本一。流れを引き寄せる得点を決めていきたい」と修正を図り次の一戦も勝ちにいく。
 (謝花史哲)


(松山市総合コミュニティーセンター体育館ほか)

▽男子2回戦
大体大浪商(大阪)
36―28(16―16,17―12)
興南

▽女子2回戦
コザ
37―29(17―8,20―21)
不来方(岩手)