海自輸送機が部品落下か 厚木基地所属、沖縄県内で落下の可能性も


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 海上自衛隊厚木航空基地所属(神奈川県)の輸送機C130Rから、重さ約52グラムのアルミニウム製部品が飛行後になくなっていたことが2日までに分かった。同機が飛行した7月28日は、厚木航空基地に戻る前、沖縄県那覇市の那覇航空基地にも着陸しており、沖縄県内で落下した可能性もある。海自は7月29日、県に部品の紛失を伝えていた。

 落下した可能性がある部品は搭乗員が乗り込む扉に付属するフレームの一部。大きさは縦9センチ、横11センチ。

 那覇航空基地には28日午後8時40分に着陸し、同9時48分に離陸した。着陸する際や飛び立つ際の点検で異常は見つからず、厚木航空基地に戻った後に部品がなくなっているのが確認された。

 厚木航空基地を出発した当該機は那覇のほか、山口県の岩国飛行場にも一度、着陸している。部品がなくなっているのを確認した後、各飛行場を捜索したが、見つかっていない。現時点で被害などの報告は確認されていない。

 県は29日に自衛隊から連絡を受け、8月2日に原因究明や安全管理の徹底を要請した。