KBC未来の長嶺、全国で2冠 女子100mと200m 定時制通信制高校陸上


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子100メートルで優勝を果たしたKBC未来の長嶺涼風(提供)

 全国高校定時制通信制体育大会の第57回陸上競技大会第2日は2日、東京都の駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた。女子100メートル決勝で、KBC未来3年の長嶺涼風(ひゅうか)が12秒87で頂点に立った。

 長嶺は前日の200メートルの優勝に続いて2冠に輝いた。

 初の全国出場だった長嶺涼風(KBC未来3年)が100メートルでも日本一に輝いた。「今まで応援してくれた人たちに恩返しができた」と胸を張った。

 沖縄よりも暑い東京の環境にとまどうも、アイシングをしたり日差しを避けたりして体力を温存した。決勝は向かい風にも負けず、得意のスタートダッシュで抜け出した。自己ベストには届かなかったが「いい走りができた」と納得の様子だった。

 伊江中から北山高に進むも1年で退学しKBCの通信制に編入した。1年ほど陸上から離れたが、後輩から「一緒に走ろう」と誘われ昨年11月に奮起。地元の伊江島で徐々に状態を取り戻し、今の走りに自信を深める。「周りより体は小さいが自分らしく頑張りたい」と決意を込めた。
 (金良孝矢)


【男子】
▽3000メートル障害 (12)大城留斗(北部農林)14分47秒54
▽100メートル予選9組 (4)洲鎌優斉(泊午前)12秒36

【女子】
▽円盤投げ予選1組 (12)源古妃南(中部農林)9メートル89
▽同2組 (12)植田咲葉(中部農林)8メートル23
▽100メートル予選2組 (7)米須愛莉(中部農林)17秒83
▽同3組 (5)新垣美咲(泊午前)14秒60=予選通過
▽同4組 (1)長嶺涼風(KBC未来)13秒05=予選通過
▽同準決勝1組 (1)長嶺13秒00
▽同2組 (6)新垣14秒51
▽同決勝 (1)長嶺12秒87