子どもたちがスマホのトラブルに巻き込まれるのを防ぐには? モバプリさんが那覇で講演


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スマホに熱中してしまう仕組みを解説するモバイルプリンスさん=那覇市松尾の八汐荘

 い~ネットおきなわ大人の学び合い2022「しくじりから学ぶスマホの使い方」(主催・県PTA連合会、県高等学校PTA連合会)がこのほど、那覇市の県教職員共済会館八汐荘で開かれた。スマートフォンアドバイザーのモバイルプリンス(島袋コウ)さんが約40人の会員を対象に、子どもたちを取り巻くスマホの環境を説明しながら「結局は子どもたちの自己肯定感がトラブル回避の根本的な要素になる」と語った。

 島袋さんは、バイトで家庭にお金を入れなくてはならないような厳しい環境にいる高校生が、現実逃避のためにスマホゲームで多額の課金をしてしまった事例を紹介し「使用時間制限などスマホ設定のテクニックはあるが本質的でない。ネガティブな状態の人はどんなに注意してもネットで知り合った人に会いに行くし、搾取されやすい。PTAも学校、地域、医療、福祉と連携しながら、子どもたちの自己肯定感を育んでいかないと、本質的な解決はできない」と警鐘を鳴らした。
 (関戸塩)