FC琉球、守備乱れ甲府に大敗2-5 DF陣の裏、巧みに突かれる


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 サッカー明治安田J2第30節第1日の6日、FC琉球は甲府市のJITリサイクルインクスタジアムでヴァンフォーレ甲府と対戦し2―5で敗れた。前半はDF陣のミスもあり、PK2本を許すなどして3失点。42分にサダム・スレイが頭で1点を返し、1―3で折り返した。後半は立ち上がりに中野克哉が追加点を挙げたが、その後、2失点し突き放された。通算成績は5勝16敗9分けで勝ち点24、順位は最下位22位のまま。次戦は13日、トランスコスモススタジアム長崎でV・ファーレン長崎と対戦する。
 

(2)JITス(甲府1勝1分け)
甲府 9勝11分け9敗(38)
 5―2(3―1,2―1)
琉球 5勝9分け16敗(24)
▽得点者 【甲】 長谷川(8)ウィリアンリラ(PK)(6)宮崎(PK)(3)三平(5)鳥海(2)【琉】 スレイ(2)中野(6)
▽観客 5796人


 

 琉球は大量5失点で撃沈した。前半はDF陣の裏のスペースを巧みに狙われた。ラインを維持しつつ、戻りながらの対応で乱れに乱れた。上原牧人のヘディングクリアが相手に渡り、次にシュートを防いだ大森理生のクリアも敵へ渡って押し込まれた。立て続けに上原と大森がハンドでPKを与え、36分までに0―3と劣勢に。

 ここから存在感を発揮したのがサダム・スレイだった。42分、左の大本祐槻からのロングクロスを頭で決め、2試合連続の得点。ずばぬけた身体能力で相手の脅威となった。

 後半に入ってからは主導権を握り、中野克哉が左足で2点目を奪った。長身のスレイを狙ってアーリークロスを徹底し、攻める時間帯が長く続いた。しかし、守備ラインを高く上げていた分、タイミングよく裏を狙われ、クロスから頭で合わされ4点目を決められた。最後も守備ラインの隙間を狙われ縦パス1本から5点目を失った。

 フェルナンデス監督は集中攻撃で崩された右サイドの上原と人見拓哉を前半で交代するなど、決断は早かった。効果も見られ、反撃のきっかけとなったが、勝利には届かなかった。

 (大城三太)


責任は自分にある

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球)の話 ふがいなさを感じている。1番の責任は自分にある。守備で準備してきたことができなかった。繰り返し同じミスをしてしまうと降格が現実になる。チャンスをつくれた部分もあったが、決めきれなかった。