カヌー沖水、山城翔・山城瑞5位に パドルミス挽回できず 四国総体


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 全国高校総合体育大会「四国総体」第10日は6日、徳島県などで12競技が行われた。カヌースプリント(200メートル)のカナディアンペア決勝で山城翔・山城瑞希(沖縄水産)が44秒638で5位入賞した。自転車男子スプリントでは謝花勇哉(沖縄工)が5~8位決定戦に臨み、7位入賞を果たした。ポイント・レース決勝は神谷佳辰(沖縄工)が10位、成海慶(美来工科)が13位。剣道女子団体で興南が16校による決勝トーナメント進出を決めた。陸上男子の3000メートル障害で宮城新来(名護)が決勝へ。同200メートルは平川慧(コザ)と川田忠輝(那覇西)が予選を通過したが、準決勝突破はならなかった。柔道の男子団体で沖縄尚学は3回戦進出を逃した。弓道の男子個人で仲座淳史(小禄)は決勝に進出したが、上位8位には残れなかった。


 カナディアンペア200メートルの山城翔・山城瑞希組(沖縄水産)は、思わぬミスが響き、決勝は5位で終えた。ゴール直後、山城瑞はパドルで水面をたたき、悔しさをあらわにした。

男子カナディアンペア200メートル決勝 ゴール後、悔しがる沖縄水産の山城瑞希(左)と山城翔=6日、香川県の坂出市府中湖カヌー競技場(ジャン松元撮影)

 4日に行われた同種目の500メートルは僅差で表彰台を逃して4位だった。200メートル準決勝を危なげなく通過し、決勝は表彰台への期待が高まっていた。スタートは上々だった。勢いよく飛び出して上位に付けた。しかし、中間の100メートル地点で落とし穴が待っていた。山城瑞のパドルの向きがずれたまま水をかいて失速した。「緊張していた。ほかのペアが速く、力んでしまった」と悔やんだ。

 後半に立て直しを図ったが、抜け出すことはできず、そのままゴール。0・7秒の間に1~5位が入る混戦だったが、山城翔は「7位か8位と思った」と、実感は最下位争いだったという。

 500メートルで惜しい4位、200メートルで悔しい5位を味わった2年の山城瑞は「今年は先輩に引っ張ってもらったが、来年は自分が引っ張る番だ。必ず総体に出場し、今年の順位を上回りたい」と雪辱を誓った。

(稲福政俊)