「スパイウェアに感染」PCから偽の警告と音声が…遠隔操作で乗っ取る「サポート詐欺」 嘉手納署が注意喚起


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
実際に表示された偽の警告メッセージ

 沖縄県読谷村で3日、40代女性がパソコン画面に表示された偽の警告メッセージに誘導され、遠隔操作によって5万円相当の電子マネーなどを購入させられる「サポート詐欺」が発生した。決済はされず未遂に終わったが、嘉手納署は5日、注意喚起のため、偽の警告や音声アナウンスを報道向けに公開した。

 署によると、女性が無料画像サイトを閲覧していると、「トロイの木馬スパイウェアに感染」などと警告メッセージが表示され、音声アナウンスが流れた。女性が画面に表示されたサポート窓口に電話したところ、片言の日本語でソフトのダウンロードを求められた。しばらくして、遠隔操作でパソコンが乗っ取られ、5万円相当の電子マネーを購入させられたほか、SNSを不正に使用された。その後、女性に購入先の通販サイトから確認があり、購入手続きは中断された。

 嘉手納署の宮平龍一生活安全課長は「画面上にメッセージなどが表示されたら、まずはパソコンの再起動や初期化を試してほしい。金銭の要求などには絶対に応じないでほしい」と呼び掛けた。