アルゼンチン人もエイサー好き、なぜ?現地3団体がオンラインで「愛」語る メンバーの多くは非日系人


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エイサーの隊列、役割について学ぶ参加者ら

 アルゼンチンのロサリオ市でエイサーの活動を行う「流心ロサリオ太鼓」がこのほど、アルゼンチンのエイサー団体に呼びかけて3団体のオンライン交流会を実施した。流心ロサリオ太鼓のロルダン・ロマさんが「新メンバーにエイサーの理解を深めてもらいたい。沖縄やエイサーのことを教えてほしい」と考えて企画した。

 モロン市で活動する「気西鼓―嶺井団地エイサー」の玉城エルナンさんが講師となり、エイサーの歴史や沖縄の旧盆、道じゅねー、アルゼンチンのエイサーの歴史などを学んだ。

 青年海外協力隊としてコルドバ市で活動していた池田紘子さん(沖縄在住)の協力で、同市の「太鼓コルドバ」にも声を掛けた。ロサリオ市の「流心ロサリオ太鼓」、モロン市の「気西鼓―嶺井団地エイサー」を交えて、3団体によるエイサートークが実現した。

 3団体のメンバーは、ほとんどが非日系人。アルゼンチンのエイサーの歴史を振り返るプログラムの際には、各団体が活動などを紹介し、なぜエイサーが好きなのかや、エイサーの魅力などを話す時間もあった。参加者のエイサー愛があふれる交流会となった。

 プログラム終盤には、10月に開催する第7回世界のウチナーンチュ大会や、情報交換や交流活動の拠点ウチナーネットワークコンシェルジュの紹介も行われた。

 主催したロマさんは「交流会は参加者みんなが興奮していた。学びと共有する機会を持つことは常に素晴らしいことで、絆を築いて保つことがとても重要だと感じた。私たちは沖縄の子孫ではないので、沖縄や沖縄の歴史、遺産に敬意を払い、誠実になりたい」と話した。

(安里三奈美通信員)