チョウの衣装まとい軽快に飛び跳ねる 伝統の「ヌーバレー」3年ぶりの舞台 南城市・沖縄


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3年ぶりに開催された知名ヌーバレーの舞台公演で「胡蝶の舞」を披露する区民ら=13日午後6時15分、南城市知念知名(小川昌宏撮影)

 ウークイ(旧盆最終日)翌日の13日、沖縄県南城市知念知名では、豊作を願い無縁仏をあの世へ帰す「ヌーバレー」が開かれた。新型コロナウイルスの感染防止のため、規模を縮小して開催した。3年ぶりに舞台公演が行われ、蝶の衣装をまとい、軽快に飛び跳ねる区伝統の踊り「胡蝶の舞」や「仲里節」などが披露され、訪れた人を楽しませた。

 知名のヌーバレーは200年以上の歴史がある。例年、伝統舞踊や芝居、エイサーなどが披露されるが、今年は3分の1の演目で、観客も通常より300人少ない中で行われた。

 家族と一緒に公演を見た神谷博さん(74)は「3年ぶりに舞台が見られて本当に良かった。ヌーバレーは知名の誇り」と満足げ。「胡蝶の舞」を踊った玉城剛大(ごうた)さん(26)は「(踊るのは)大変だったが、一番盛り上がる演目を踊ることができた。後輩たちに歴史のある伝統行事をつないでいきたい」と前を見据えた。

 ヌーバレーは知念久手堅などでも規模を縮小して開催した。 (金城実倫)