琉球新報社 
沖縄県内の平和活動を奨励する「新崎盛暉平和活動奨励基金」を運営するみらいファンド沖縄は13日までに1団体1個人を6回目の助成対象者に決定した。助成対象は「金武町環境問題を考える会」（共同代表・吉田勝廣氏、仲間昌信氏、島本弘保氏）と「あなたの沖縄」（西由良代表）。
助成金交付式が同日、那覇市の八汐荘で開かれた。「金武町環境問題を考える会」は水道水から国の暫定指針値を上回る有機フッ素化合物（PFAS＝ピーファス）が検出された問題に取り組む。町民の有機フッ素化合物の血中濃度検査を行政に先駆け行ったことが評価された。検査報告書作成へ10万円が助成された。
西代表は沖縄が抱える課題について、若者が書いたコラムをインターネットで連載する企画に取り組む。個人の体験から沖縄戦や基地問題などについて考え同世代で共有する試みが評価された。若者を対象に計画しているトークイベントに30万円が助成された西代表は交付式に出席し「個人的な体験をスタートとして、基地問題などを自由に話せる場を作りたい」と意気込んだ。金武町環境問題を考える会の仲間共同代表は取材に対し「しっかり問題に取り組みたい」とコメントを寄せた。
（狩俣悠喜）
