ミス重なり悪循環 ハンド、テラスが開幕4連敗 オムロンに22-27


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 ハンドボールの日本リーグ(JHL)女子のザ・テラスホテルズは13日、名護市の21世紀の森体育館でオムロンと第4戦を行い、22―27で敗れた。開幕から4連敗となり、ホーム戦での今季初勝利はまたも逃した。次戦は10月22日午後1時から愛知県の枇杷島スポーツセンターでHC名古屋と対戦する。

 男子の琉球コラソンは8月21日午後1時から石垣市中央運動公園総合体育館でジークスター東京と行う。

▽女子
オムロン(10)
 27―22(10―11,17―11)
ザ・テラスホテルズ(0)

 【評】前半は一進一退のもみ合い。中盤にテラスは3点先行されるが終盤はじりじり追い上げる。前半の最後のプレーで上地涼奈が7メートルスローを決め、11―10で折り返す。後半は速攻から3連続失点するなどし、前半の勢いを断ち切られた。持ち味の守備も圧が弱まり攻撃も連係を欠いた。


 「前半の優位をどう生かすか。攻撃をミスで終わらせないためには、どうするか、その意識を共有できていなかった」。7点を挙げた上地涼奈は反省を口にした。
 

ザ・テラスホテルズ―オムロン 7得点を決め、奮起したテラスホテルズの上地涼奈=13日、名護市の21世紀の森体育館(又吉康秀撮影)

 「守って速攻」を掲げるテラスは前半、体格差があるオムロンに圧をかけてミスを誘い、シュートを打たせない形で失点を抑えた。「守って」はできた一方、「速攻」に結び付けられない。それでも、1点差リードで折り返せた。

 しかし、後半開始直後、速攻を許して連続失点。前半の優位はここで霧散した。「オフェンスができないからこそディフェンスをしっかりやらないといけなかった。できなかったことで悪循環に陥った」と上地は悔しさを隠さなかった。抜け出せないまま、「守って」もほころび、ミスで得点機の「速攻」もこぼし、5点差で敗れた。

 次戦は2カ月後。主将中山朋華は「ミスを断ち切れなかった。勝ちにこだわり、一本のミスをしっかり修正していけるようにした」と仕切り直しを誓った。

(安里周悟)


得点機生かせず

 東長濱秀作監督の話 前半は互いに悪かったが、後半に修正してきたオムロンが試合巧者だった。得点機を生かせず、パスミスにルーズボールと前半12回、後半13回もミスし、27点を失った。どんなに苦しい展開でも守備を固めて速攻で点を挙げていく、自分たちがしたかったことを逆に相手にされた。