コザ高、PK戦制しV 「任せとけ」気合、GK比嘉が攻守 沖電工杯サッカーD組(女子)


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コザ高A―エナジック琉球デイゴスセミーリャス D組決勝 PK戦を制し喜ぶコザ高AのGK比嘉玲(20)とメンバー=14日、金武町フットボールセンター(喜瀬守昭撮影)

 沖電工杯第56回県サッカー祭り(主催・県サッカー協会、琉球新報社、特別協賛・沖電工)のD組(女子の部)は14日、金武町フットボールセンターで決勝までを行った。上位6チームによるトーナメント決勝は、コザ高Aがエナジック琉球デイゴスセミーリャスをPK戦で退けて優勝した。同祭りには26チームが出場し、11、13、14日の3日間、リーグ戦などを行った。上位トーナメントに上がれなかったチームによるリーグ戦は、沖縄市女子サッカークラブが制した。

 決勝は0―0のまま、3本で勝負を決めるPK戦にもつれた。コザ高Aは3本を成功したが、相手は2本を決めた。相手の残りの1本を前に、GK比嘉玲(3年)は「任せとけ」と気合を入れた。ボールにうまく反応してはね返すと、仲間による歓喜の渦の中でうれし涙を流した。

 県総体の準決勝で敗れ、ほかの3年生と共に一度は引退した。しかし大学でサッカーを続けることを考慮し約1カ月で復帰した。中学時代はハンドボールのGKだった。その経験を発揮し、準決勝でもPK1本を止めて勝利に貢献した。「チームで勝ててよかった」と仲間の奮闘をたたえた。

 同じ3年のMF伊禮美咲も攻撃の起点となり、2年生主体のチームを引っ張った。これまで個々の能力に頼るプレーが多かったが、チームで相手を揺さぶることも増えた。伊禮は「球際の部分で少しは成長できた」と胸を張った。

 嶺井祐輝監督は「これからが楽しみなチーム」と目を細める。8人制のサッカー祭りを終え、次戦に見据えるのは3年連続の優勝が懸かる11人制の県高校選手権。幸地梨紗主将(2年)は「優勝を目指したい」と頂点を狙う決意を示した。
 (金良孝矢)

D組優勝のコザ高A