水泳、安里が4冠飾る 疲れ知らず5レース「国体出場目指す」 クラブ対抗大会・C区分女子


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女子200メートルバタフライ13~15歳で優勝した沖縄SS前田の安里美輝=14日、県立奥武山水泳プール(小川昌宏撮影)

 水泳の第41回タイムス杯クラブ対抗競技大会第54回九州ジュニア競技大会県予選会が14日、那覇市の奥武山水泳プールで行われた。13~15歳(C区分)で男子100メートル平泳ぎの太田陸(ニライSC)、同100メートル自由形の小林拓海(沖縄SS三原)が大会新記録で優勝した。同背泳ぎ種目では仲宗根裕也(具志川SS)が100メートル、200メートルを制した。

 C区分女子の平良吏美華(沖縄SS豊見城)は50メートルと100メートルの自由形、50メートル背泳ぎで大会新をマークした。

 同400メートル個人メドレーで優勝した安里美輝(沖縄SS前田)は100メートル、200メートルのバタフライ、200メートルフリーリレーでも優勝を飾った。

 10歳以下(A区分)で男子50メートルバタフライの比嘉琉人(沖縄SS浦添)が大会新で頂点に立った。男女総合はNb沖縄が334点で優勝した。

 疲れ知らずの安里美輝(沖縄SS前田)が5レースをこなし、女子13~15歳(C区分)4種目で勝利を収め、4冠を成し遂げた。調子はそれほど上がらなかったが「1位を取れたことは素直にうれしい」と笑顔を見せた。

 最初のレースは午前の400メートル個人メドレー。1位でゴールし、約1時間後の200メートルバタフライでも頂点に立った。午後には100メートルバタフライ、200メートルフリーリレーでアンカーとして出場し、優勝に貢献した。

 小学5年の時に100メートルバタフライで「思った以上に記録が出た」ことから、本格的に同種目に専念するようになった。しかしまだ課題は多い。「顔を上げるタイミングが合っていない」と推進力を失う泳ぎ方になっているという。

 それでも記録を伸ばし続け「スピードをもっと上げていきたい」と手応えも感じている。200メートルバタフライでは前半100メートルの速度を上げることが当面の目標だ。さらに実力を付け「憧れの先輩たちが挑戦してきた国体に出ることを目指したい」と力を込めた。
 (謝花史哲)