実弾誤射の防止策を確認 宮古島市長が海保巡視船を視察


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巡視船しもじを視察し、宮古島海上保安部の福本拓也部長(中央)に質問する座喜味一幸市長(左)=15日午前、宮古島市伊良部の長山港

 【宮古島】宮古島海上保安部所属の巡視船しもじが機関砲から実弾を誤射した問題で宮古島市の座喜味一幸市長は15日、同船を視察し再発防止策などを確認した。座喜味市長は「今後、二度と事故がないよう取り組んでほしい」と改めて求めた。

 宮古島海上保安部の福本拓也部長が、事故を受けて実施している再発防止策やマニュアルなどを説明した。港内で実弾を装てんしないことや機関砲を陸地に向けないこと、弾薬箱の状況を船長が自ら確認することなどを解説した。

 視察を終えた座喜味市長は「防止策として二度三度の確認ができていることは確認できた」と話した。福本部長は「再発防止策の徹底を肝に銘じ、事故を風化させることなく取り組んでいきたい」とした。現在中止している取り扱い訓練や洋上射撃訓練などについて「地元関係各所に丁寧に再発防止策の状況を説明し、理解いただいた上で再開していきたい」とした。
 (佐野真慈)