10月に鹿児島県で開催される「第12回全国和牛能力共進会」に県代表として出品する牛の生産農家らが15日、県庁で玉城デニー知事と面談し、上位入賞を誓うなど意気込みを語った。同大会は「和牛のオリンピック」と称され、5年に一度開催される。
全国の優秀な和牛を一堂に集めて改良の成果を競い合う大会で、今回は県から種牛部門に10頭、肉牛部門に4頭の計14頭が出品される。
八重山勢として25年ぶりの出場を決めた肉用牛の部の下地太さん=竹富町=は「沖縄の和牛ここにありとPRして、県内の畜産業界を明るくしたい」と意気込んだ。
肉牛の部で出品するもとぶ牧場の坂口大河さんは「沖縄では豚肉が主流だが、牛肉も良いことを証明したい。豊富な知識と経験をぶつけて上位入賞を目指す」と述べた。
玉城知事は新たな沖縄振興計画でも、おきなわブランドの確立と生産供給体制の強化が盛り込まれているとし、「県が誇る畜産の技術や品質の高さを全国でも発揮してきてほしい」と激励した。 (当銘千絵)