電子チケットを推進 琉銀とジョルダン、観光振興へ協定


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「沖縄県内における電子チケット取扱推進に関する連携協定」を締結した(右から)琉球銀行の渡嘉敷靖常務、ジョルダンの佐藤俊和社長=17日、那覇市の琉球銀行本店(提供)

 ダウンロード数が約4千万件のアプリ「乗換案内」のジョルダン(東京都、佐藤俊和社長)と琉球銀行(那覇市、川上康頭取)は17日、「沖縄県内における電子チケット取扱推進に関する連携協定」を締結した。ジョルダンが銀行と提携を結ぶのは国内で初めてとなる。

 県内の公共交通機関の乗車券や観光施設の入場券などの電子チケット化推進、キャッシュレス決済とICT(情報通信技術)を利活用した新たな取り組みの検討などを行う。電子チケットを推進することで、沖縄の観光振興や新型コロナ感染防止対策を図る。

 ジョルダンの運営するアプリ「乗換案内」でルートを検索する際に乗車券などの購入もできるため、旅行の計画や支払いも一括で済ませることができる。

 サービスの対象事業者は、交通事業者が沖縄エアポートシャトル、カリー観光、東京バス沖縄営業所、南城市Nバス、やんばる急行バス、沖縄バス(空港リムジンバス)。沖縄美ら海水族館のチケットなども購入可能となる予定。

 琉球銀行は電子チケット決済時のアクワイアラー(加盟店管理会社)を担い、今後加盟店の獲得を進めていく。

 佐藤社長は「県内の魅力的なコースを、親しみやすい名称と一緒に発売したい」と話した。
 (與那覇智早)