7月の貿易概況、5カ月連続の輸入超過 原材料高騰や円安で前年の4倍 沖縄地区税関


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 沖縄地区税関は17日、7月の管内貿易概況(速報)を発表した。輸出から輸入を差し引いた金額は前年同月比4倍となる396億5700万円の輸入超過だった。輸入超過は5カ月連続。原材料費の高騰や円安の影響で、輸入総額が押し上げられた。

 輸入総額は前年同月比3.7倍の417億6200万円で、10カ月連続で前年を上回った。輸入額では原粗油が152億4900円と最も高く、石炭が103億7千万円で続いた。

 石炭の輸入数量は同1.6%減だったが、通関単価が前年同月比4.7倍に上昇。総額は同4.7倍に増加した。

 輸出総額は前年同月比58.7%増の21億500万円となり、3カ月連続で前年を超えた。輸出額は鉄鋼が同全増の6億4400万円で最も高く、全てインドネシア向け。一般機械が同33.1%増の3億3300万円と続いた。国別でもインドネシアが同20.3倍の6億7500万円で最も高かった。
 (小波津智也)