バド男子シングル、喜久村が県勢初の3位 全国高校定時制通信制大会  初戦辛勝後に快進撃


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全国高校定時制通信制体育大会のバドミントン大会の男子シングルスで県勢初となる3位入賞を果たした喜久村憲大(泊通信)(提供)

 全国高校定時制通信制大会の第24回バドミントン大会最終日は19日、神奈川県の小田原アリーナで男子シングルス決勝戦まで行った。喜久村憲大(泊通信)は準決勝で敗れたが、県勢初となる3位入賞を果たした。


 全国大会初出場に「緊張した。体が動かなかった」という喜久村憲大(泊通信)。19日の準決勝まで6試合を重ねたが、最も苦しかったのは17日の1回戦だったという。2―1で辛くも白星を手にした後、いい意味で力が抜けた。「もう負けてもいい。楽しもう、全力を出し切ろう」と考え、そこから快進撃が始まった。
 

 17日の2回戦から18日の3、4回戦、19日の準々決勝までストレート勝ちを重ねていく。シャトルをネット前に落として甘く上がったところでスマッシュを決め、速いドライブショットでミスを誘って点を重ねていった。

 好調を維持したまま第1シードの二神(愛媛・松山東)との準決勝に臨んだが、得意な戦法を封じられて7―21、8―21と完敗となった。「悔しいけれど強かった。でも楽しかった」。最後まで気負うことなく、全力でプレーした結果に満足感があふれた。

 初めての全国、初めての強豪との対戦と収穫は大きかった。次の全国は来年の同じ大会となる。「1年でフットワークを強化したい」とすでに前を向く。次に狙うのは「もちろん優勝」と雪辱を誓う言葉は力強い。

(安里周悟)