空手女子、浦添が団体組手で1回戦敗退 全国高校総体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 全国高校総合体育大会・四国総体第23日は19日、愛媛県四国中央市伊予三島運動公園体育館で空手の女子団体組手と個人組手が行われた。女子団体組手の浦添は上位進出が期待されていたが、1回戦で尚志(福島)に敗れた。男子個人組手の金城亨鷹(浦添3年)は2回戦の初戦で負けた。伊礼龍寿(前原2年)、女子の三浦麻姫琉(まひる)(浦添3年)、国吉涼花(沖縄尚学2年)も1回戦で敗れた。高知県で行われた女子3メートル飛び板飛び込みの津覇すみれ(首里1年)は欠場した。


守りに入り逆転を許す 女子浦添・団体組手

 女子団体組手の浦添は初戦敗退にショックを隠せず、言葉を失ってうなだれた。昨年は2年生主体で挑み、2回戦突破の16強入り。ほとんどの選手が残り昨年を上回る8強入りを目指していた。

女子団体組手1回戦 上段蹴りを決める浦添の中堅・八木美心(右)=19日、愛媛県四国中央市伊予三島運動公園体育館(大城三太撮影)

 先鋒の金城愛心(あこ)主将はポイントでリードしながらも逆転負け。「このまま勝てると思い、守りに入ってしまった」と悔やむ。次鋒の比嘉花梨がその嫌な流れを立ち切る。常に攻める姿勢を見せ、受けの場面ではカウンター狙いで攻撃を封じ完勝した。中堅の八木美心は終盤で力を発揮し勝利。「リードされててもあせりはなく、冷静だった」と次につなげた。

 しかし、副将の砂川柚乃杏(ゆのあ)、大将の三浦麻姫琉は終盤に連続ポイントを奪われて敗れた。砂川は「先取できたが遠い間合いで戦われ、いつもなら取れる場面で点数を奪えなかった」と唇をかんだ。三浦は「得意の中段突きを当てすぎて3回の警告をもらい、そこから自分のプレーができなくなってしまった。みんながつないでくれたのに申し訳ない」と涙を流した。比嘉は「私たちの思いを後輩たちにつないで託したい」と言葉をつなげた。

(大城三太)