全国中学体育大会は21日、各地で行われ、軟式野球の東風平は準決勝で静岡翔洋に0ー2で敗れたものの、13年ぶりの全国3位となった。

勝利を信じて最後まで粘り強く戦い抜いた。軟式野球の準決勝に挑んだ東風平。先発大城卓志が好投し、継投で2失点に食い止めた。最終回は代打攻勢に出るなど全員野球で巻き返しを狙うも、一歩及ばなかった。目標の全国制覇には届かなかったが、波平邦秀監督は「競技に向き合う素直さが強さにつながった。一生懸命戦ってくれた」と健闘をたたえた。
1、2回戦で途中登板し、今大会初の先発に起用された大城が期待に応えた。初回から直球で押し、決め球のスライダーで打たせて取る投球でゼロを並べた。準々決勝でエース新垣瑞稀が1点を争う勝負で投げ勝ち、つないだ舞台。「全部出し切る」と気持ちを込め、五回2死まで無失点の投球を続けた。
しかし1球の失投に泣く。代打に二塁打を打たれ、続く打者は勝負どころで「球が浮いてしまった」。適時打を許し1失点で無念の降板。それでもチームは逆転を目指し、最後まで力を振り絞った。
神谷泰生主将は「悔しい気持ちはあるけど全力でやりきったので悔いはない。3位はうれしい。チームの負けたくないという気持ちが良かったと思う」とうなずいた。大城も「このメンバーでここまでやれて良かった」と成長したチームを誇った。
(謝花史哲)