全国春夏2冠の神森中男子ハンド部、優勝旗携え帰沖 保護者らの祝福に「強気でプレーできた」感謝


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全国大会で春夏連覇を遂げて帰沖する神森中のハンドボール部登録メンバーら=22日、那覇空港(金良孝矢撮影)

 全国中学校体育大会のハンドボール競技で優勝し、春の全国大会と合わせて2冠を達成した神森中の男子ハンド部が22日、那覇空港に帰沖した。4年ぶりの春夏連覇の快挙をひっさげ、優勝旗を持つ新垣瑛太郎主将を先頭に堂々と帰沖。家族や関係者らが出迎えて祝福した。

 保護者らは全国制覇を祝う横断幕を掲げ、手作りのメダルをメンバーに贈呈した。多くの拍手を受けながら、新垣主将は「メンバーだけでなく、スタッフや保護者の力により、強気で泥臭くプレーできた」と感謝を述べた。

 3年後の2025年には全国中学校体育大会のハンド競技が県内開催される。県ハンドボール協会の宮城靖会長は「いい弾みになった」とあいさつ。12月のJOCジュニアオリンピックカップに、神森メンバー複数人が選出されることから3冠も期待した。3月まで外部コーチとして指導していた東江正作・琉球コラソン監督らも駆け付け、メンバーの奮闘をねぎらった。

 2冠という輝かしい成績の神森だが、簡単な道のりではなかった。山内昌悟監督が勝因に上げるのは“勝利への貪欲さ”だ。チームは春に全国の頂点に立つが直後の県大会と、全国直前の九州大会いずれも準決勝で敗れた。しかし負けを認めて課題を修正し、再び全国王者となることを確認して団結。全国大会は初戦から苦しい展開だったが、勝利への強い執着心で全力プレーを貫き、頂点まで駆け上がった。 (金良孝矢)

 優勝登録メンバーは次の通り。前城有里、岩﨑蓮、新里秀斗、坂本礼、豊平琉翔、宮城政斗、鳩間璃久、岡田天雅、外間優志、小波津和史、安里康生、島袋道、普久原朝日、新垣優志、新垣瑛太郎