県、辺野古巡り提訴 国交相是正指示 取り消し求め


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国を相手とした新たな訴訟の提起のため、福岡高裁那覇支部に向かう代理人弁護士と県職員ら=24日、那覇市樋川

 県は24日、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省沖縄防衛局の設計変更申請を承認するよう求めた斉藤鉄夫国土交通相の「是正の指示」は違法として、指示の取り消しを求めて福岡高裁那覇支部に提訴した。19日に総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」(係争委)が県の審査申し出を退けたことを不服と判断した。新基地建設を巡る県と国の訴訟は11件目。玉城デニー知事は「今回の係争委の判断は、国が都道府県知事に対し、特定の処分を強要することができるという考え方に他ならない。自治権や法治主義をなきものにするに等しいものだ」などとコメントを発表した。

 (梅田正覚)