沖縄知事選きょう告示 コロナや経済で舌戦 


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(左から)玉城デニー氏、佐喜真淳氏、下地幹郎氏

 9月11日投開票の第14回沖縄県知事選は25日告示され、17日間の選挙戦に突入する。県内最大の政治決戦となる県知事選には、現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、前衆院議員の下地幹郎氏(61)が立候補を表明。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設への対応や、新型コロナ対策、経済政策などを巡り、舌戦が繰り広げられる。

 今回の県知事選はコロナ禍で初めての実施。各陣営は感染症対策をとりながら、有権者への支持拡大が迫られる。投開票日の9月11日は統一地方選の集中日と重なり、4首長選、24市町村議会議員選挙、県議補選が同日選となり、各選挙と連動した選挙戦が展開される見通しだ。

 玉城氏は24日、金武町で開かれた集会に参加し「真っ当に話のできる政治を発信する」と県政継続を訴えた。佐喜真氏は本部町内の集会に参加し「皆さんと沖縄を変え、未来をつくる」と述べ、県政刷新を訴えた。下地氏は那覇市で開かれた総決起大会で「普天間飛行場の移設問題を解決する」と自身の政策を訴えた。

 立候補の届け出は25日午前8時半から、県選挙管理委員会で受け付け、午後5時に締め切られる。24日現在の選挙人名簿登録者数は117万6110人(男性57万3199人、女性60万2911人)。26日から期日前投票が始まる。

 玉城氏は25日午前10時から、うるま市屋慶名で第一声を上げる。佐喜真氏は午前8時半から那覇市の県民広場前で出陣式を開き、第一声を発する。下地氏は午前8時半からユーチューブで第一声を配信する。
 (’22知事選取材班)

支持を訴える玉城デニー氏=24日、金武町(ジャン松元撮影)
支持を訴える佐喜真淳氏=24日、本部町(長嶺晃太朗撮影)
支持を訴える下地幹郎氏=24日、那覇市(喜瀨守昭撮影)