沖縄知事選が告示 下地氏、佐喜真氏、玉城氏が届け出 17日間の選挙戦に突入


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(左から)下地幹郎氏、佐喜真淳氏、玉城デニー氏

 9月11日投開票の沖縄県知事選は25日告示され、午前8時半の受け付け開始と同時に、届け出順に前衆院議員の下地幹郎氏(61)、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の3氏が届け出た。他に立候補を模索する動きもあるが、選挙戦は3氏を中心に論戦が繰り広げられる見通し。新型コロナウイルス対策や経済政策、米軍普天間飛行場の危険性除去策などを争点に、17日間の選挙戦の火ぶたが切られた。

 告示前の前哨戦で、争点となる米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設を巡っては、3氏の主張の違いが明確となっている。下地氏は馬毛島(鹿児島県)への米軍訓練移転を掲げ「これ以上は埋め立てさせず、実施済みの区域を活用して問題を終わらせる」としている。佐喜真氏は「2030年までに普天間飛行場返還を実現する。基地を返還し、跡地利用に取り組む」とし、早期危険性除去のために移設を容認。玉城氏は「県民は一貫して反対してきた。辺野古は絶対にできない。対話で運用停止、閉鎖・返還を図るべきだ」と新基地建設に反対する姿勢。

 10日投票の竹富町を除く40市町村は11日に投票、即日開票される。期日前投票は、期間を限定した増設投票所を含めた県内60カ所で26日から始まる。

下地幹郎氏(しもじ・みきお) 1961年8月14日生まれ、宮古島市出身。中央学院大卒。衆院議員を通算6期務め、昨年衆院選で落選。

佐喜真淳氏(さきま・あつし) 1964年8月9日生まれ、宜野湾市出身。千葉商科大卒。前宜野湾市長。2018年の知事選で落選。

玉城デニー氏(たまき・でにー) 1959年10月13日生まれ、旧与那城村(現うるま市)出身。上智社会福祉専門学校卒。2018年の知事選で初当選。